農家女性が簿記の講習会を開催
2015-02-18

 南島原市深江町の農家女性らで作る農業簿記講習会のメンバーは、数年前から毎月1回、記帳講習会を開いています。

 経営に対する意識の高まりとともに、経営内容や生産手段などに個人差が見られるようになり、個人の実情に合わせた記帳が必要になりました。とはいえ、1人では不明な部分も多く不安もあり、経営内容の把握と的確な納税を行うにはパソコンを使った記帳が必要として、講習会の開催を計画しました。

 1月は、確定申告に向けた記帳指導が中心です。深江支店に27日、女性部深江支部の支部員ら8人が集まり、記帳を行ったり、不明な部分は島原振興局の担当官から講習を受けていました。

 税制改正への対応については、経過措置等も含め確定申告書の作成時に計算が複雑になる可能性があるため、計算の注意点などについて勉強しました。このほか決算書、計算表、試算表などの作成についても学びました。

 イチゴやメロン、タバコ、畜産とそれぞれに経営内容が異なるため、講習会は農作業の都合に合わせて時間も様々で、人によって1~2時間程度の日もあれば、数時間に及ぶ事もあるといいます。講習会の増田美穂代表は「参加者同士が情報を交換しあうことで、頑張ろうという気持ちにもなり、それぞれのスキルアップにもつながっているのではないか」と話します。

 増田代表は、「参加者の中には男性もいる。参加者全員、次第にパソコンの技術も上がり、効果が出ていると思う。今後も続けていきたい」と話しています。