高級果実「天草」出荷開始
2014-12-01

東部基幹営農センター管内で、11月17日から施設中晩柑の出荷が始まりました。[pagebreak]「天草」からスタートし、デコポン、「せとか」、「津の輝」へリレーします。7月から出荷が始まったレモンに続き、これらをリレーして来年5月からのハウスミカンへバトンをつなぎます。1年中とぎれることなくマルナン(○の中に南)ブランドの柑橘類を出荷することで産地をアピールします。

 「天草」は、前年比100%の30トンの出荷を計画しています。果実の肥大も良好で、3L玉中心に仕上がっています。外観的には傷も少なく果皮もなめらかで、着色などはやや早めに推移しています。果実を厳選して化粧箱に詰めた独自ブランドの「匠」が好調で、通常の化粧箱、家庭向けの小玉パックとともに、消費者ニーズに合わせた方法で出荷します。12月中旬までの約1ヶ月に集中的に出荷する計画です。

 収穫後は、各農家で10日前後の追熟を行ったあと当センターに出荷し、センターで糖度、酸をセンサーで検査した後、外観、色合い、キズの有無などを見ながら手作業で箱詰めします。

 「天草」は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所(長崎県南島原市口之津町)で(清見×興津早生)とページを交雑して育成された品種です。外観が綺麗で、果肉はジューシー、上品な香りと食味が持ち味の高級果実です。当JAは主に都市部に向け、贈答用として出荷しています。

 センターは、「今年度の中晩柑は、やや裏年傾向に当たり、出荷量は合計で193トン(前年比97%)と、やや減少する見込み。品質については、8月の長雨の影響で低糖・低酸傾向にあり心配されたが、9月に入って好天が続いたため例年並みに回復してきた」と話しています。