抑制カボチャ、収穫前に現地検討会を開催
2014-11-11

西部基幹営農センターは10月30日、抑制カボチャの現地検討会を行いました。11月上旬からの収穫を前に、収穫の基準、家庭での貯蔵方法等について確認しました。

 雲仙市吾妻町の手水関男さん(66)の圃場(10アール)では、参加した農家30人とセンターの職員が果実の肥大と収穫のタイミング、病害虫発生の有無などを確認しました。同圃場は病害虫の発生は少なかったものの、交配期、肥大期に台風が通過し強風にあおられたことで樹勢が落ち果実の肥大が進まず小玉傾向に仕上っていました。熟度の進み具合を示す果梗のコルク化が例年より早めに進行していることが分かりました。

 センター職員は収穫の見極めとして、①交配後40~50日を目安に収穫する。②果梗部分のコルク化を確認して収穫する。③交配時期にばらつきがあるため、区分収穫を行う、などを指導しました。また収穫後の家庭での貯蔵方法については、特に果実の切り口を早く乾燥させる方法について話をしていました。

 収穫は11月下旬まで続き、各家庭で2週間ほど乾燥と追熟を行ったあと、センターの倉庫で保管し随時出荷する計画です。

 センターは、「台風襲来等で減収した昨年の影響で、今年は作付けが減るのではないかと心配していたが、昨年並みの約20ヘクタールを確保できた。今年産はやや小玉傾向ではあるが、家庭での貯蔵、乾燥を徹底し、高品質な物を出荷したい」と話しています。