農機具の点検整備会/昨年より50台以上増
2014-11-07

農機具を長持ちさせることで経営改善と農作業事故防止につなげようと、当JAが行った無料の点検整備会で、点検、整備した合計数が昨年を50台以上も上回る327台になるという結果が出ました。

 生産資材価格の高騰などによる農家経営の圧迫、後継者不足など、厳しい環境が続く中で、農家の経営を支援しようと当JAが独自に企画した対策の一環です。期間中は、部品、オイルなどの実費以外は全て無料で行います。

 これまでは、農繁期に修理や整備の依頼が集中しており、圃場で整備する事が多かったため、農作業を中断させるなど農家に迷惑をかけていました。しかし、農繁期前に整備すれば、精神的にも余裕が生まれ、事故防止にもつながるとして平成20年に初めて実施しました。毎年好評で、今年で9年目となりました。

 当JA、JA全農ながさき、農機具メーカーから専門スタッフ40人が雲仙市、島原市、南島原市内に設けた整備会場などを、それぞれ2日間ずつ巡回しました。大型機械の依頼が年々増えていて、今年は全体の約6割をトラクター、コンバインが占めています。

 雲仙市国見町の北部農機具センターには、トラクター10台、コンバイン15台など合計42台が持ち込まれました。当JA農機燃料課の寺島浩幸課長は、「点検、整備した数が昨年よりも大幅に増え、農家の意識が向上していると感じた。農作業事故を防ぐためにも、事前の点検整備は大切。来年度以降も前向きに検討したい」と話しています。