ディスクロージャー誌2016
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4.事業の概況(平成27年度)〔営農販売事業〕 平成27年度は、春先から年間を通して異常天候続きで青果物の生産には厳しい1年でありました。本県の青果物で出荷数量が前年を上回ったのは「大根」のみで、その他の品目のすべてが減少いたしました。本県のみならず全国的に出荷量が減少したため単価高に支えられ、ほとんどの卸売市場やJAの販売実績は昨年を上回る結果となりました。春野菜は特に重量野菜(馬鈴薯・玉葱等)の入荷量が少なく、野菜全般の単価アップをけん引しました。秋冬野菜は11月~12月の高温で推移し葉物を中心に出荷の前倒し、品質の低下で厳しい販売となり、その影響は1月まで続きました。1月下旬の積雪により春野菜は生育遅れとなりましたが、3月は堅調な販売となりました。畜産については子牛(黒)の単価は前年比122%と高単価となりました。また、労力支援(農援隊・収穫班)共販・契約的栽培・インショップ・記帳代行業務の拡大、青年部による食農教育・花嫁対策など積極的に取り組みました。 結果、取扱高は春馬鈴薯の高単価もあり、野菜全般において昨年を上回り取扱高は過去最高の300億8,900万円(計画対比100.1%・前年対比104.8%)となりました。〔経済事業〕 組合員および地域のみなさまへ安全・安心な資材を供給することを基本に事業方針として取り組みました。 取扱高拡大を目的に各種キャンペーン等の実施により、地域内での価格競争に対応し予約推進の強化など取り組みの成果はあげられましたが、燃料価格の値下げ、太陽光パネルの取り扱いおよび行政の農業補助事業減少により前年対比96.3%となり取り扱い高の伸長につなげることはできませんでした。 また、延滞購買未収金の引当基準が強化される中で回収や保全に取り組み貸倒引当金は引きつづき前年より減少しました。〔信用事業〕 「JAバンク長崎中期戦略(25~27年度)」の最終年度であり、顧客基盤の拡充とさまざまな金融サービスを提供し、地域に密着した金融機関として、業務に取り組んでまいりました。 貯金については、1,550億円の計画をたて、「特別金利定期貯金」キャンペーン等を実施し、組合員をはじめ地域利用者のご協力をいただき、役職員一丸となり推進した結果、1,558億円の残高となり、計画を達成することができました。 貸出金については、310億円の計画を立て、農業資金および住宅ローンを中心とした各種ローンの推進に努めてまいりましたが、305億円の実績で未達成に終わりました。 年金友の会活動については、グラウンドゴルフ・ゲートボール大会等を開催しました。また、会員拡大運動決起大会を開催し、会員各位の協力により新規会員の紹介運動等を展開し、1,697件の年金口座獲得ができました。〔共済事業〕 JA共済今次3か年計画の総仕上げとして、組合員・地域住民の[ひと・いえ・くるま」の総合保障の提供を通じ、「3Q訪問活動」による既加入世帯への「安心チェック」および未加入世帯への「はじまる活動」を基本に、「エリア戦略」に基づく地域特性を取り入れた推進活動を展開してまいりました。 実績については、推進総合ポイントでは計画比95.6%と目標には届きませんでしたが、対前年比においては昨年度を上回る実績を確保することができました。 その中で、大きな柱である長期共済の新契約高については、保障実績で468億円余りと計画に対し82.2%(対前年比90.1%)、年金共済実績で計画に対し60.1%(対前年比64.6%)と大変厳しい実績に終わりました。 一方、短期共済の新契約高につきましては大きく伸長し、とりわけ自動車共済についてはLA、窓口担当者(スマイルサポーター)を中心として、新規およびグレードアップ推進に積極的に取り組み、その結果、掛金実績で初めて14億円の大台を突破することができ、14億1千500万円余り、計画対比104.7%(対前年比102.6%)と過去最高の実績を確保することができました。また、自賠責共済においても、共済代理店の積極的な取り組みにより対前年比で103.4%と、大きく取り扱い台数を伸ばすことができました。

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