ディスクロージャー誌2017
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いて取引ができないため、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされるこ  とにより損失を被るリスク(市場流動性リスク)のことです。   当JAでは、資金繰りリスクについては、運用・調達について月次の資金計画を作  成し、安定的な流動性の確保に努めています。また、市場流動性リスクについては、  投資判断を行う上での重要な要素と位置づけ、商品ごとに異なる流動性(換金性)を  把握したうえで、運用方針などの策定の際に検討を行っています。  ④ オペレーショナル・リスク管理   オペレーショナル・リスクとは、業務の過程、役職員の活動もしくは、システムが  不適切であること又は外生的な事象による損失を被るリスクのことです。   当JAでは、収益発生を意図し能動的な要因により発生する信用リスクや市場リス  ク及び流動性リスク以外のリスクで、受動的に発生する事務、システム、法務などに  ついて事務処理や業務運営の過程において、損失を被るリスクと定義しています。事  務リスク、システムリスクなどについて、事務手続にかかる各種規程を理事会で定め、  その有効性について内部監査や監事監査の対象とするとともに、事故・事務ミスが発  生した場合は速やかに状況を把握して理事会に報告する体制を整備して、リスク発生  後の対応及び改善が迅速・正確に反映ができるよう努めています。  ⑤ 事務リスク管理   事務リスクとは、役職員が正確な事務を怠る、あるいは事故・不正等を起こすこと  により金融機関が損失を被るリスクのことです。当JAでは、業務の多様化や事務量  の増加に対応して、正確な事務処理を行うため事務マニュアルを整備するとともに、  自主検査・自店検査を実施し事務リスクの削減に努めています。また、事故・事務ミ  スが発生した場合には、発生状況を把握し改善を図るとともに、内部監査により重点  的なチェックを行い、再発防止策を実施しています。  ⑥ システムリスク管理   システムリスクとは、コンピューターシステムのダウン又は誤作動等、システムの  不備に伴い金融機関が損失を被るリスク、さらにコンピューターが不正に使用される  ことにより金融機関が損失を被るリスクのことです。  〔リスク管理体制の概念〕    別紙のとおり ◇法令遵守体制  〔コンプライアンス基本方針〕  ①JAの基本的使命と社会的責任   当JAは、JAの担う基本的使命・社会的責任を果たし、組合員や利用者の多様な  ニーズに応える事業を展開し、社会の信頼を確立するため、当組合の役職員一人一人  が、高い倫理観と強い責任感を持って、日常の業務を遂行します。  ②組合員目線に立った質の高いサービスの提供   当JAは、創意と工夫を活かした質の高いサービスと、組合員の目線に立った事業  活動により、地域社会の発展に貢献します。  ③法令等の厳格な遵守   当JAは、関連する法令等を厳格に遵守し、社会的規範に基づき、誠実かつ公正な  業務運営を遂行します。  ④透明性の高い組織風土の構築   経営情報の積極的かつ公正な開示をはじめ、広く地域社会とコミュニケーションの  充実を図るとともに、透明性の高い組織風土を構築し、信頼の確立を図ります。  ⑤反社会的勢力の排除   社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に対しては、確固たる信念をもって、  排除の姿勢を堅持します。

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