ディスクロージャー誌2017
8/82

4.事業の概況(平成28年度)〔営農販売事業〕 平成28年度は、前年に引き続き年間を通して異常天候続きで、青果物の生産面では厳しい1年でありました。青果物の重量ベースでの出荷数量は不作であった前年を下回る95%程度となりました。春野菜は馬鈴薯・玉ネギ・南瓜等が病害の発生で収量減となり、秋冬野菜は10~11月の異常高温、多雨・日照不足で年内は葉茎菜や土物の圃場廃棄が多発し減収となりました。年明け以降生育は回復したものの、ほとんどの品目が数量減で収量しました。 販売面においては、全国的な供給不足で単価高で推移し、前年を上回る販売実績となる多くの品目がありました。畜産については肉牛単価で前年比114%、子牛単価が全年比119%と高単価となりました。 また、労力支援〔農援隊・収穫班〕による共販、契約的栽培、記帳代行業務、青年部による食農教育・婚活事業「おいしい恋」など積極的に取り組んでまいりました。 結果、販売の取扱高は昨年を上回り過去最高の306億8,600万円〔計画対比101.9%、前年対比102%〕となりました。〔経済事業〕 今年度は主として収支改善に取り組み、配送業務の合理化、配送センターの拠点の見直しを行い、取扱数量拡大のため営農部と連携し予約推進に取り組みました。購買未収金の流動化をはかるために延滞未収金の回収を重点に行った結果、貸倒引当金は、前年度より減少いたしました。 肥料価格の値下げ及びLPガス、太陽光パネル、飼料の取り扱い減少はありましたが、農薬及び補助事業(ハウス施設)の取り扱い伸長により、前年対比98%142億2,857万円となりました。〔信用事業〕 「JAバンク長崎中期戦略(28~30年度)」の初年度であり、顧客基盤の拡充とさまざまな金融サービスを提供し、地域に密着した金融機関として、業務に取り組んでまいりました。 貯金については、1,565億円の計画をたて、「特別金利定期貯金」キャンペーン等を実施し、組合員をはじめ地域利用者のご協力をいただき、役職員一丸となり推進した結果、1,579億円の残高となり、計画を達成することができました。 貸出金については、305億円の計画を立て、農業資金および住宅ローンを中心とした各種ローンの伸長に努めてまいりましたが、283億円の実績で未達成に終わりました。 年金友の会活動については、グラウンドゴルフ・ゲートボール大会等を開催した他に会員拡大運動決起大会を開催し、会員各位の協力により新規会員の紹介運動を展開したことで、1,484件の年金口座獲得ができました。〔共済事業〕 今次中期経営計画の初年度として、「地域におけるJA共済の存在価値を高める3か年」をスローガンに、「ひと・いえ・くるま」の総合保障の確立実現に向け、積極的に事業推進活動を展開してまいりました。 実績については、「推進総合ポイント」では計画日98.9%と目標まであと一歩届きませんでしたが、全職員による早期推進の取り組みにより、昨年度を上回る実績を確保することができました。中でも、LAの実績伸長が著しく、前年対比で108%余りと大きく実績を伸ばすことができました。 しかしながら、長期共済の保有契約高においては、満期等の増加・高止まりにより期首より約230億円の減少と厳しい結果となりました。 一方、短期共済の新契約高につきましては伸長し、とりわけ自動車共済の取り扱いにおいては、LA、窓口担当者(スマイルサポーター)による新規及びグレードアップ推進を積極的に取り組み、また事故処理担当者による迅速な事故対応によりCS(お客様満足度)向上と相まって、全共連普及実績ベースで目標を大きく上回る14億2,500万円余りの掛金実績を確保することができました。

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る