こぶれタイムズ34号
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取材協力:脇わき坂さか 貴たか光みつさん(45)(雲仙市吾妻町) 就農して2年目という脇坂さんですが、「就農する前は会社勤めをしていて、休みの日に手伝う程度だった。親が年をとり、この先を考えた時に、父親が30年も続けてきたナス栽培なので、自分が引き継ぎ続けていこうと思った」と話します。とはいえ、農業は自然相手。栽培環境が毎年異なります。脇坂さんは、その都度、父親の光文さんに助言してもらうと言います。光文さんは、「30年作っていても一年一年、同じ年はなかった。今年は、高温と干ばつが続き難しかったと思う」と話しました。 脇坂さんが所属する、当JA西部地区茄子部会は10年ほど前から、JAと協力して肥料の一部に独自の割合で混合したものを使っています。花の付きと質、実の太りと質が良くなり、それが収量アップにつながっています。今年は、干ばつと高温が続きましたが、ほぼ例年通りに出荷を始めることができました。来年の6月いっぱいまで出荷する予定です。 出荷の中心は、Lサイズ(120~130㌘、長さ20㌢程度)。収穫したばかりの茄子は、紫色が濃く、水分が多いため重みを感じます。脇坂さんに、オススメ料理を聞くと、「人にお裾分けすると、必ずと言っていいほど焼き茄子にするとおっしゃるので、焼き茄子が一番人気かなぁ。自分は天ぷらも好きですね」とのこと。麻婆ナスやお漬け物、揚げびたしなど、何にでも合いそうですね。 秋ナス、お嫁さんも姑さんも、じゃんじゃん食べましょう!   ナスの保存方法について ナスは新聞紙に包んで冷蔵庫で保存しますが、保存期間は長くても一週間程度。このとき、新聞紙に包むことで、皮が乾燥してシワシワになるのを抑えられます。また、ナスは温かい場所で育つ植物なので、極端に冷たい所で保存すると種の部分が黒く変色するなど劣化します。冷やしすぎないためにも、新聞紙に包むことをおすすめします。冷蔵庫の野菜室で保存し、なるべく早く食べるようにしましょう。秋ナス♪どちら様もじゃんじゃん召し上がれ! 「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉があります。「美味しい秋茄子を嫁に食べさせるのはもったいない」と意地悪な姑が言ったとか。一方では、「夏野菜のナスには体を冷やす働きがあるので、出産を控えた嫁の体が冷えすぎてはいけない」という、嫁を気遣う姑の優しさだという説もあります。意味が全く逆ですね。と言うわけで、こぶれタイムズ秋号では、雲仙市吾妻町でナスを栽培している脇坂貴光さんを訪ねました。10月上旬から出荷が始まったばかりのハウスには、つやつやぴかぴかのナスが実り、薄紫の花もとても綺麗です。美味しい吾妻のナスを食べて下さ〜い美味旬菜びみしゅんさいvol.26ナスハウスの中ナスを収穫する脇坂さん収穫したばかりのナスこれがナスの花!可憐~♥ JA Shimabaraunzen Community Paperこぶれタイムズ

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