イチゴの育苗圃場を巡回
2020-08-18

営農部は、営農指導員、島原振興局など40人を集め、当JA管内のイチゴの育苗圃場を巡回しました。営農指導員の意識の統一とスキルアップなどが目的です。苗の生育状況を確認し、今後の生産対策について検討しました。

 当JA管内では、「恋みのり」「ゆめのか」など、約141㌶に作付けが行われています。今年産は、ランナーの初期発生に10日から2週間の遅れが見られ、回復しないまま梅雨入りとなり、苗が軟弱徒長傾向となり、7月上旬の長雨により置き肥の流失も心配されていました。梅雨明け以降は一転して高温が続いていることから、かん水不足、根傷みによる苗の充実不足も予想されています。2017年度に導入し、栽培が急増している「恋みのり」についても、芯止まりやガク枯れ果の発生など、安定生産に向けた技術的課題もありました。

 圃場8か所を巡回。該当地区の担当者が現況を説明し、参加者は実際に苗を手に取るなどして生育状況などを確認していました。その後、島原市内の当JA施設で今後の管理に向けた検討会を開きました。寒冷紗の被覆、窒素系肥料の追肥、定植に向けた準備、ハダニ防除、炭疽病対策、「恋みのり」の生産対策、などについて意見を交換していました。

 前田英樹課長は、「県内もトップクラスの産地として、レベルの高いイチゴを出荷し、農家の収入安定にもつながるよう対策を徹底していきたい。営農指導員の意識を統一し、農家へ適切な指導を行いたい」と話しています。