こぶれタイムズ36号
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取材協力:町まち田だ 信のぶ彦ひこさん(64)(雲仙市千々石町塩屋) 町田さんは、春作で3.5~4㌶、秋作で3㌶を栽培する農家です。間もなく収穫が始まるという千々石町内の圃場で、一足先に試し掘りをしていただきました。マルチをはぎ取り茎を引っ張ると、大小さまざまなジャガイモがゴロゴロと出てきました。大きいものだと200㌘以上はありそうです。町田さんによると、「今年は暖冬で、例年に比べ1週間ほど生育が早い。茎葉はそれほど育っていなくても、ジャガイモ自体は大きい」とのこと。「この圃場は、1週間後の掘り取りを予定している。新ジャガは皮が薄いので、果実を傷つけないように、そろりそろりと作業を進めたい」と笑顔を見せます。 これから先、町田さんが注目している品種を尋ねると、「アイマサリ」という聞いたことのない品種名が返ってきました。それもそのはず、「アイマサリ」は平成29年に品種登録された新しい品種なのです。町田さんも試験栽培を始めたばかりだといいます。果実の特長は、キメが細かい、冷えても美味しい、煮くずれしない、色がきれい、目が浅く皮がツルンとしている、など良いことづくし。「アイマサリを蒸してチーズを乗せ、オーブンで焼いて食べたが、とても美味しかった。親戚や知人にも試食してもらったが、これまでにないような反響だった」と、町田さんの顔もほころびます。来年の春作からは、徐々に作付面積も増えるそうです。「アイマサリ」が、皆さんの食卓に登場する日も近いかも知れませんね。新ジャガの季節で~す♪ 島原半島の、特に西部や南部地区は“ゴールデンウィーク=ジャガ掘り~”と言ってもいいくらい、連休はジャガイモ掘り一色になります。長崎県は北海道に次ぐジャガイモの産地。その中でも、島原半島はジャガイモの生産が盛んです。雲仙市千々石町内でジャガイモを栽培する、町田信彦さんを訪ねました。美味旬菜びみしゅんさいvol.28うまかよ〜!掘りたての新ジャガ!試し掘り中の町田さん馬鈴薯との違い? 結論から先に言うと、ジャガイモと馬鈴薯は同じ物です。どこから日本にもたらされたかで呼び名が違うようです。ジャガタラ(現在のジャカルタ)から来たからという節や、中国の呼び名だとか、形が馬の首に付ける鈴に似ているから馬鈴薯と呼ばれるようになった、など諸説あるようです。どど〜ん!※このジャガイモは「さんじゅう丸」という品種です。 JA Shimabaraunzen Community Paperこぶれタイムズジャガイモ

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