こぶれタイムズ41号
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 西部基幹営農センター管内で6月中旬から始まった夏秋ナスの出荷が本格化してきました。10月いっぱいまで収穫します。10月上旬からは促成ナスの出荷が始まり、来年6月まで出荷を行います。このように、当JA管内ではほぼ1年中、ナスの出荷が行われています。ナスの旬って、いつ? Aコープなどでいつでも買うことができるナスですが、ナスの旬はいつでしょうか。家庭菜園で栽培する方もいらっしゃるように、夏から秋にかけて出荷されるナスは露地で栽培されているものです。9月ごろになると「秋ナス」と呼ばれ果肉が詰まった種の少ないナスが多くなります。「秋ナスは嫁に食わすな」などといったことわざも、この時期になるとよく聞かれる言葉です。気温が下がる10月以降は露地栽培が厳しくなるため、ハウス栽培に切り替わります。農家は、このように品種や栽培方法を変えながら、美味しいナスを消費者の皆さんにお届けするために努力しています。草野さん、頑張ってます! 草野さんは露地7㌃で栽培しています。1日おきに80~90㌔を収穫し、センターの総合集荷場へ出荷しています。草野さんは、「早朝や夕方など比較的涼しい時間帯を選んで作業ができるので、高齢者にも向いている」と話しています。 集荷場では全量共同選果を行い、広島県や長崎県内の市場へ出荷しています。センターの田中慶輔営農指導員は、「今後は台風シーズンに向かうので防風対策と病害虫対策、肥培管理を徹底し、出荷終わりまで品質の良いナスを出荷したい」と話しています。上手な保存方法 ナスは原産地がインドということもあり、暑さや湿度には強い野菜ですが、一方では寒さや乾燥に弱いという短所もあります。温度8~12℃、湿度90~95%が最適な保管場所です。スーパーの売り場などを見ても、保存温度低めのレタスやホウレンソウなどの葉物野菜とは別の場所に置かれていることが多いのはこのためです。 家庭では冷蔵庫に入れますが、5℃以下で冷蔵保存すると「低温障害」を起こしてしまい、表皮がしなびて色が変色したりします。1本ずつラップで包み保存袋に入れ、冷蔵庫の中でも温度が管理されている野菜室へ入れると1週間程度は鮮度を保つことが可能です。 とはいえ、新鮮なうちに食べてしまうのがベスト。次のコーナーでは、ナスを使った超簡単丼をご紹介します。うまかよ~!台風の来んなら良かですけどね~ JA Shimabaraunzen Community Paperこぶれタイムズ美味旬菜びみしゅんさいvol.33ナス取材協力:草野 定さん(69)(雲仙市吾妻町永中名)自慢のナスを手にする草野さん圃場を巡回する田中指導員㊧

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