こぶれタイムズ43号
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 「ニラめっこ」は、県内統一のニラの愛称です。当JA管内では主に、深江地区ニラ部会の農家47人が7.8㌶のハウスで栽培しています。ニラは3月に種をまいて、6~7月に定植して育てます。最初の刈り取りは、昨年11月ということなので、種まきしてから8カ月もかかるんですね。でも、立派な株を育てる(養生と言います)ことで、同じ株から4~5回も刈り取ることができるそうです。ニラのパワー、すごい! 南島原市深江町出の川の柴田史哉さんは、ハウス12㌃で栽培中。葉タバコを主体とした農家ですが、4年前にニラを導入しました。「今年は品種を更新し、株もしっかりできている。価格も安定しているので、今後も続けていきたい」と話します。ちなみに柴田さんの好きなニラ料理は「もつ鍋、ですね。あと、豚バラと一緒に炒めたのも好きかな」と笑顔。 次の出荷のピークは、3月です。深江地区営農センターではピーク時になると、1日当たり2万束を集荷します。主な出荷先は関東、関西方面ですが、もちろん県内の市場にも出回ります。5月上旬まで出荷が続きます。深江地区センターの杉岡弘規主任は「台風や干ばつの影響を心配したが、農家の努力で乗り越えた。今後は、株の状態を見ながらハウス内の温度管理とかん水、病害虫防除に気をつけるとともに、こまめな換気を行って品質の良いニラを出荷したい」と話しています。 まもなく2月。今年の冬は、特に寒い気がしますね。そんな時は、スタミナアップもかねて、もつ鍋がいいかな。み~んなが大好きな餃子?どちらかというと脇役のイメージが強いニラですが、ないと困る食材です。こぶれタイムズ冬号では、そんなニラの魅力に迫りま~す。もつ鍋のニラ、最高っす!ニラの刈り取りの様子ニラを担当する杉岡主任 JA Shimabaraunzen Community Paperこぶれタイムズニラ豆知識 ニラはネギ属の所属するネギの仲間です。緑色の葉っぱをした「葉ニラ」が一般的ですが、葉ニラを日光に当てないで育てる「黄ニラ」、葉ニラの先端の蕾を指す「花ニラ」もあります。 ニラは油との相性がよく、特にビタミンB1を多く含む食材と組み合わせると、栄養素を効率よく吸収することができると言われています。レバニラ炒めがスタミナ料理の代表選手みたいに言われるのは、このためなんですね。調理する際は、時間をかけすぎると、風味や色味が落ちてしまうので注意しましょう。冷蔵保存する際は、軽く湿らせたキッチンペーパーなどで包み冷蔵庫へ。冷凍も可能ですが、洗ってよく水気を切り、使いやすい大きさに切ってから密封できる袋などに入れて冷凍しましょう。美味旬菜びみしゅんさいvol.35「ニラめっこ」取材協力:柴田 史哉さん(23)(南島原市深江町出の川)

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