こぶれ2018年8月号
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 雲仙市国見町八斗木地区で、ブランド白ネギを生産する八斗木白葱生産部会は今年度、これまでで一番多い年間35万ケース(1ケース3㌔)を出荷目標に掲げ出荷を続けています。耐候性大型育苗ハウスを建設し、全員参加で育苗を行い部会員に供給することで、夏場の安定出荷と品質向上を実現しました。全国的にも珍しい周年出荷を行い、九州一の産地をめざしています。 前田利夫部会長は、「5月以降は、10月下旬から4月いっぱいの秋冬出しに比べて出荷量が少なくなり全体の4割程度になる。今後は、夏出しを増やし日量1,200~ 1,300ケース(1ケース3㌔)を出荷できるよう努力していきたい」と話しました。 同センターは、「播種、育苗も含め、全員参加を基本にしている。出荷規格の統一、品質の安定化、意識の高揚にもなる。部会員同士の情報交換の場にもなっている」と話しています。 国見地区営農センターで7月1日から、黒小玉スイカ「ひとりじめ BonBon」の出荷が始まっています。交配時期に天気に恵まれ、スムーズに交配が進んだことから順調に生育し、着色も良好です。8月中旬までに約1万3千ケース(1ケース/8㌔入り)の出荷を計画しています。 同地区はイチゴの栽培面積が約53㌶あり、「ひとりじめBonBon」を栽培する農家もほぼ全員がイチゴ農家です。雲仙市国見町の中川政信さんは、17㌃で栽培。「イチゴの育苗をしながら栽培できるのでイチゴ農家にとっては適している品目だと思う」と話しました。センターは、「糖度検査と適期収穫、午前中の収穫を心がけて欲しい。病害虫の防除、腐敗果防止対策を徹底して欲しい」と話しています 「ひとりじめBonBon」は重さが2㌔程度、果皮は黒に近い濃い緑色、シャリシャリとした食感と食味が良いのが特徴です。▲部会員全員で行う出荷作業▲「ひとりじめBonBon」を収穫する中川さん播種、育苗も全員で行います▼「ひとりじめBonBon」は箱もオシャレ▲白ネギを周年出荷黒小玉スイカの出荷が始まる九州一の産地をめざすイチゴの育苗をしながら栽培5

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