こぶれ2019年2月号
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みどりの風著・三軒茶屋ニコ 元旦はずーっと昔のように紅白歌合戦の余いんにひたり、お節料理をつついたり雑談に興じた正月が懐かしい。 内容はグルメ満載でなく質素なのも紅白のおかげで楽しいものでしたよ。 昨年末は大いに違いました。 新旧歌手がそれぞれの個性と持ち歌を生かし、ムードを盛り上げ。プロデューサー、演出それに裏方さんのヤル気が往年の紅白をめざしていたのが手に取るようにわかりました。 ベテラン北島三郎さんの「紅白は来年への橋渡し役」のひと言も印象に残ります。 恒例の年賀状。これもグーンと大幅減。 こちらも後出しジャンケン。いただいた方にだけと悪い根性ですから、来るものも来ません。 知り合いも高年齢、体調不良なども加わり「ことしで絶筆宣言」で例年の三分の一か。 寂しいと言うより現実なんですから性がありません。 厳選に厳選を重ねても、どなたに返信するのか、くだらない時間の浪費、そうするうちに執筆する気力を失い、ダウン。 正直何枚出したかおぼえていませんな。老いて横着な人柄が出てきたようで自己嫌悪です。 電話で新年のあいさつをする人も。 「俺をおぼえているか?」 「(ムカッとなり)あ~おぼえている。しかし会えば顔をおぼえているか、どうか」 今度は相手が怒り、電話をガチャン。 おとそ酒の飲み過ぎか、お年寄りになれば気が短くなるんですね、いかん、いかん。 老害。お互いに。 年賀状の形式を昔に戻しました 二十年くらい前からハガキ・エッセイ風にせっせと駄文に汗をかいていました。 「君の年賀状が一番面白かった」に調子に乗り、せっせと。さすがに妙案が浮かばずダウンです。 「謹賀新年   おめでとう    家族の名前」 思い切り簡略化。心が洗われる思いです。これぞ平成最後の年賀状。 さてエトはイノシシ。 神社の入り口には狛こま犬いぬがおいています。 京都御所の蛤御門前にある護王神社にはイノシシの石像一対がおいてあり、路面電車からでも拝見できます。 祭神の和気清麻呂が流罪になって大隅国(鹿児島県)へおもむく途中、宇佐八幡宮(大分)へ立ち寄ったさい、イノシシが現れて守護したのにちなんで、神使とされているのだという。 イノシシの畑荒らしは秋だけでなく年中マスコミを賑わせています。台風大雨など大災害が相次ぎ、山も不作で昆虫、ドングリなども減り、食物に困り里に下る。 イノシシが山にもどり平和に暮らせる日と読者みなさまのご健勝を祈り、新年のごあいさつといたします。新 春 雑 感2

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