こぶれ2019年8月号
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 なんこういちご部会は、平成30年度産のイチゴの販売高で、目標としていた33億円を1億円超える34億円を初めて突破しました。出荷数量も、1,030万パック(1パック270㌘換算)と、目標の1,000万パックを初めてクリアしました。 今年度産から本格的に導入したイチゴ「恋みのり」が、出荷量、販売高に大きく貢献しました。部会は今年度、「恋みのり」の栽培面積を昨年度の15㌶から一気に40㌶まで拡大する計画です。導入して3年目で、部会全体の栽培面積(78㌶)の半分以上を占める面積となる予定です。 部会がある雲仙市国見町、瑞穂町、島原市有明町は、長崎県下のイチゴの出荷量の3分の1を出荷する産地です。「恋みのり」は、収量が多い、大玉である、圃場の管理や出荷調整の手間がかからない、などといったメリットがあります。これらに期待して平成29年に、1・2㌶で試験的に栽培を始めた品種です。次第に「大玉で秀品率が高く作業性に優れている」「パック詰めの時間が短縮した」「春先の繁忙期も夜遅くまで作業をする必要がない」など農家の間で評価を高め、作付けが広がってきました。 栽培面積、栽培者数が増える中、北部基幹営農センターは6月25日、雲仙市国見町内で「恋みのり」の栽培講習会を開き、農家ら200人が参加しました。 センターが育苗後期から定植期、厳寒期の管理、病害虫対策などのポイントについて説明したあと、九州沖縄農業研究センターがイチゴの栽培技術と管理について講演を行いました。 吉田修二部会長は、「『恋みのり』は大玉、省力、多収が期待できる待望の新品種。当地区が一大産地となるためには、農家も勉強が必要。講習会で何らかのヒントをつかんで今後の糧にしてもらいたい」と部会員を奮起しました。「恋みのり」▲▲「恋みのり」の圃場▲「講習会で栽培のヒントをつかみましょう」と吉田部会長▲「恋みのり」の栽培講習会に参加した皆さんなんこういちご部会初の34億円、1,000万パック超新品種「恋みのり」が後押し「恋みのり」が目標達成に貢献栽培講習会でヒントをつかんで4

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