こぶれ2020年9月号
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間、栽培者は小川さん1人だけでした。その後、2人が仲間に加わり、平成19年に○南みかん部会施設中晩柑研究会レモン分会を立ち上げました。小川さんが初代の分会長となり3年前に若手の分会長に引き継ぐまで続けました。出荷量は3人合わせて10㌧まで増えましたが、当時は国産のレモンは消費者にとってイメージが薄く販売面では苦労も多かったようです。塩レモンブームで人気急上昇 人気に火が付いたきっかけは、平成26年頃の塩レモンブーム。塩レモンの材料は、その名の通り塩とレモン。「安全な国産のレモンを使いたい」と、一気に消費が伸び始めました。他県産のレモンは露地栽培が多く出荷は10月から年明けとなるため、夏場は国産レモンが品薄となり、小川さんらのレモンは市場からも強い引き合いで取引されるようになりました。 栽培品種は「リスボン」で統一しています。「リスボン」は、トゲが多く一般的に作りにくいといわれている品種ですが、果実は風味が良く見た目も綺麗な 高級品種です。「リスボン」は、○南ブランドと会員の意識を高める結果につながりました。高品質なレモンの出荷を 会員数は7人です。現地検討会や目揃い会を行い、適期に収穫し高品質なレモンを出荷しようと申し合わせています。小川さんの、これから 30年以上も前からハウスレモンに取り組んできた小川さんですが、実は苗木を育てています。面積も9㌃から23㌃に増やしました。「まだまだ頑張らんばね」と小川さん。そんな小川さんの楽しみは、仕事終わりの一杯。「今の時期は、焼酎を炭酸で割ってレモンを絞ると最高ね。レモンは、野菜サラダにもたっぷりかけるよ」と笑顔を見せます。現地検討会中の会員の皆さん「いち、に……あら1人足らんにゃ」と松川分会長さん(㊨から2人目)「リスボン」5今年初めてスイカ作りに挑戦した父。意外にも豊作で嬉しいやら、食べるのに困るやら。ぜいたくな悩みです。(南島原市のぶーんチャンさん)おばさんちは作っていませんが、なぜか今年はいただく機会に恵まれトータル5個もらったので、結果おばさんちも豊作でした。

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