こぶれ2021年5月号
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島原半島でじげもん 挨拶をする苑田康治組合長金賞を受賞した枝肉の切開面挨拶をする種村繁徳会長 当JA肉牛枝肉連絡協議会は4月15日、佐世保市内の佐世保食肉センターで第14回枝肉共励会を開きました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため関係者のみで行いました。南島原市有家町の髙田紳次さんが出品した枝肉が金賞を受賞しました。 肥育技術の向上と「長崎和牛」の銘柄確立を図るとともに、経営の安定と食肉流通のシェア拡大を目指すことを目的として同協議会が主催し、髙田さんら管内の肥育農家が黒毛和牛39頭を出品しました。各枝肉の計測値の平均は、枝肉重量525.9㌔、ロース芯面積71.6平方センチメートル、バラの厚さ8.7㌢で、いずれも全国平均を上回りました。一方、皮下脂肪の厚い枝肉が散見され課題も残りました。 金賞受賞牛の枝肉重量は592.0㌔。血統は父「福之姫」、母の父「安福久」、祖母の父「勝忠平」。格付けはA5、肉質を表す脂肪交雑(BMS)ナンバーは12。ロース芯面積は87平方センチメートルという結果でした。ちなみに、この受賞牛の素牛は、南島原市北有馬町内産です。 審査講評で(公社)日本食肉格付協会佐世保事業所長の中村豊氏は、「髙田さんの出品牛は、枝肉重量が大きく、前躯、中躯、後躯とも充実して厚みがあり、切開面においては脂肪交雑が調和して入り、各筋肉、もも、ロインの交雑も十分できめが細かく、脂肪の質も良好な迫力満点の枝肉だった」と評しました。金賞受賞牛は審査後に行われたセリで、236万8,592円(キロ単価4,001円)で取引されました。 金賞以外の受賞者は次の通りです。 ▽銀賞=平野幸一(雲仙市千々石町)▽銅賞=古川繁信(島原市)▽特別賞=大島司(雲仙市愛野町)牛肉のロインについて ロインとは、牛の背中から腰にかけての部分を指し、「リブロース」「サーロイン」「ヒレ」から構成され、一般的に牛肉の中でも最も高値で取引される部位。金賞は髙田さん 迫力満点の枝肉第14回JA島原雲仙枝肉共励会を開催金賞を受賞した髙田さんの枝肉13

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