こぶれ2021年月7号
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みどりの風著・三軒茶屋ニコ 梅雨はシトシト型とドカッと降るザアザア型に分けられます。 シトシト型は東日本、ザアザア型は西日本に多い。梅雨と言えば昔からザアザアと降る雨の音がなじみ深い。 五月十五日、本県の梅雨入りが発表されました。 平年より二十日、昨年より二十七日も早い。昭和五十四年五月十三日に次いで二番目に早いそうです。 この日、県内は荒れた天気になり、佐世保では五月として最も多い、一時間雨量をマークしたそうです。 これまでの大雨で終わる梅雨前のシーンとは違います。 このまま豪雨が来るんでは……とつい気にもなります。天候不順は梅雨までかと、戸と惑まどいも感じます。   梅ついり雨とて   鶉うずらの卵    もらいけり 「ついり」は入梅、梅雨入とも書き、梅雨そのものを「ついり」という。 梅雨の頃、諫早の小学校低学年で傘もささず登下校中、裸はだし足で路地裏の増水した小川に笹舟を浮かべ競争したものです。 〽雨、雨、降れ降れ――の童謡を大声で雨に負けじとどなっていました。この笹舟の仲間たち、梅雨で思い出し懐かしんでいるでしょうか。 歳月も年を取るのも早い。これも笹舟の競争に似ています。 暦の上では、入梅は六月十一日頃。この日から三十日間が梅雨になっています。 沖縄から始まり次第に北上していくのが普通。子供の頃は、夏休みより雨が長い気がしましたが……。 雨が長く続くうちに、急に冷え込むことがあります。いわゆる「梅つ雨ゆ寒さむ」です。  梅雨寒や   この頃棟に    ゐつく鳥 昨日も今日も雨となると、やはり飽いてきます。 小説ではうっとおしいし、テレビ映画も見飽きた。 現い代まではスポーツか。そうなると米メジャーリーグの大谷翔平さん。 米アナウンサーの絶叫が雨気を吹き飛ばし魅力的で面白い。「サヨーウナラ(ホームラン)。またまたやりました」「どこまで何をやるんですか」。サヨウナラの日本語がいい。 翔平さん投手、DH(指名打者)、野手も。打って走って守る三刀流。岩手・花巻東高の先輩・菊池投手から先制16号ソロを放ち、花巻東高対決に花を添えました。 本塁打17本(6月9日終了時)両リーグの本塁打競争に熱を入れています。 昨年までセンターからレフト方向がメーンだったが、今季は全方向と飛距離が広がっています。ショータイムのオオタニさん。すばらしい日本人が出現しましたね。 梅雨の中休み。猛暑が続きこれまた例年と違う異変? に先が読めません。梅雨雑感2

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