こぶれ2021年9月号
2/20

今夏、猛暑の危機警戒情報が相次ぎ、酷暑に身も心もやられ、降参。暑さでボケたのか、書き上げた「みどりの風」の原稿がない。こんなことは初めて、さすがにショック。降参の白旗で休載を願うか。それは物書きのはしくれとして恥以上に情けない。「待てよ」あと一回、探してと思ってもどこを探せば……。そうか、そうか、まだ締め切りまで猶予がある。書き直すことしかない。それにしてもこの暑さはなんだ、腹が立ってきます。この状況のなかで新型コロナ。感染力の強いデルタ株の広がりがノンストップ。県内でも首都圏などに合わせ急増中。どうなるのか。多27個の金、銀14、銅17を合わせた総数58個と大健闘。の57年ぶりの今大会。歳月の速さと重中止・延期の声が強かった東京五輪。1964年東京大会以来、57年ぶり二度目の夏季五輪、前回と比べ祝祭感がない異例の大会。前回大会開催の春、記者募集の新聞広告をみて地元新聞社に就職。1940年、開催予定の東京大会が先の大戦で幻となった年に生まれ、アスリートにはなれなかったが人生のふし目の薄いご縁にはなったようです。今大会、選手は力を尽くし、史上最賛否分かれる評価のなかで海外メディア記者の「(この大会の)評価は、現在でなく後世の歴史が教えてくれるでしょう」と何気なく言ったのが、率直でわかりやすかった、ようです。先の大会から昭和、平成、令和時代さを実感しながらも「生きることは苦しくてもボチボチ頑張るしかない」と仏ほは滅めしたまわずと知るべし」の一節仏ぶ説せ観か普ふ賢げ菩ぼ薩さ行ぎ法ほ経きのょうとけ言うのが筆者の本音ね。地道に歩くことしかないですね。見えないゴールめざして、です。それにしても熱い。ねばりつく暑さにたまらん。消却法として(その一つに)難解な仏教の本とかお経を唱えることですか。 「深く因果を信じ がリズム感もあり、愛唱します。他は不謹慎ですが、意味がよく分からず敬遠ですね。この暑さの昼下がり、「ナンミョウホウレンゲキョウ」「ナンマンダブ、ナンマンダブ」と唱えていたらウトウト。と、庭の蝉の耳をつんざく〝大お経〟でハッと目がさめました。コロナ禍でごぶさたしている祖先の霊にお盆のお墓参り。彼岸のそれには手を合わせたい。心を込めて……と。ょう一実の道を信じ             っ つんんつうつ        2暑中雑感著・三軒茶屋ニコみどりの風

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る