こぶれ2021年9月号
5/20

グランドチャンピオン賞の平野さん出品牛グランドチャンピオン賞を受賞した平野さんセリ会場受賞者の皆さん、おめでとうございます。5審査講評:審査委員長(公社)日本食肉格付協会     九州支所長 鳥渕賢二郎  今回、100頭の出品牛の枝肉共励会でした。 メス11頭、去勢89頭で、体重要件外が6頭おり対象外となりました。 去勢の平均枝肉重量が、536.9㌔、メスが492.7㌔、総平均が532.1㌔とボリュームのある枝肉が多く散見されました。各部位の平均数値は、ロース芯面積が76平方センチメートル、ロース芯面積が70平方センチメートル以上の枝肉が多い結果でした。バラの厚さ8.8㌢、皮下脂肪の厚さ2.3㌢、歩留基準値は76.4%と、どれも素晴らしい成績で、特に歩留基準値は、非常に高い数値となっています。A等級率は97%、B等級率3%と、非常に成績が良く、5等級が86頭の86%、4等級が4頭の14%と、昨年に比べ品質向上となっていました。BMS №10以上が、63頭と素晴らしく、枝肉もボリュームある出品枝肉が多く散見されました。サシの入り方は、小ザシが特に多く、今回は瑕疵(カシ)が11%と減少傾向であり、飼養管理改善がなされているものと思われます。 その中で、94番、JA島原雲仙の平野幸一さんの出品枝肉をG.C.賞に決定いたしました。枝肉重量が540.6㌔、ロース芯面積110平方センチメートル、バラの厚さ10.3㌢と、バラの厚さが大きく、歩留が高い、肉質がかなり良く、僧帽筋の厚みも素晴らしい、肉厚の枝肉でありました。ロインの脂肪の質も良く、申し分のない枝肉でありました。 今回100頭出品された、枝肉はどれも素晴らしいものばかりでしたが、受賞された方も、惜しくも入賞できなかった方も、今後も飼養管理に注意していただき、市場性にあった枝肉づくりを心掛け、「長崎和牛」銘柄確立の為頑張っていただきたいと思います。「長崎和牛」系統枝肉共励会第27回

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る