こぶれ2021年9月号
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水稲穂肥散布実演会農大生が口加選果場で研修炎天下の作業はドローンにお任せ長崎県立農業大学校の校外学習ゅう雲仙市国見町内で7月30日、ドロー7     ンを使った水稲穂肥の散布実演会がありました。島原振興局が主催し当JAが協力しました。穂肥の散布は初めての試みです。ロボット技術を活用し、作業の見える化と農作業の省力化、高品質生産の実現を推進する目的です。複数台のカメラを搭載した小型のドローンが水田を撮影します。画像を元に生育状態などの診断を行い、肥料散布用の大型のドローンにデータを送信します。人の目では見えにくい所も、リモートセンシングによって短時間かつ正確な診断が可能で、効果的な肥料の散布につながります。実演圃場は、同町内の前田康文さん㊿の水田40㌃で、品種は「なつほのか」。6月21日に定植し10月上旬の刈り取りを予定しています。穂肥の散布にかかった時間は、は、「炎天下での病害虫防除や肥料の散布は、高齢の農家にとって辛い作業である。一定の費用はかかるが、省力化と適時防除による収量アップ、品質の向上につながることを期待している」と話しました。県立農業大学校野菜学科2年生15人が7月28日、南部基幹営農センター管内の口加選果場を訪れ、アスパラガス栽培の取組みや選果作業の流れを当センターの宇野栄司指導員から学びました。南西部アスパラガス部会は、現在部会員61人が9・31㌶で栽培しています。農大生から、「今一番大変な作業は」と聞かれた宇野指導員は、「毎日収穫しないと製品として出荷できない。毎日圃場に出向くことで、病害虫の早期発見・株の状態を確認することが管理につながる」と話しました。共同選果場では、南西部地区のアスパラガスを選果しています。選果の流れは、農家が持込み、1本ずつ皿に乗せ階級別に選果します。選果されたものを100㌘に結束、冷蔵庫で保管し、翌日各市場へ配送されます。選別機には小さなカメラが付いていて1本ずつ見分けています。野菜学科長の村むら子こ晟せい琉りさん⒇は、「年々高齢化が進んでいるが、自分たちが若い力で農業を盛り上げていきたい」と話しました。▼肥料を搭載したドローン▼ドローンの説明を受ける職員ら▲選果作業を説明する宇野指導員㊥▼宇野指導員㊨からアスパラガスの取組みについて 説明を受ける農大生10㌃あたり10分ほどでした。前田さん

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