こぶれ 2022年3月号
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南部基幹営農センター管内で早生タマネギの出荷が本格的になりました。令和4年産は前年比104%の4,000㌧の出荷を計画しています。一部の地区では1月下旬から出荷が始まっていますが、全体的には3月中旬にピークを迎え、5月上旬まで出荷が続きます。今年産は、「スーパーアップ」「貴錦」「早生浜豊」などを中心に作付けしました。昨年8月の大雨により準備ができず播種が遅れましたが、その後は順調に推移したものの、 けや活着不良が多く見られ、定植はやや遅れる傾向となりました。その後は、雨が少なく乾燥傾向で推移したため、生育は旺盛になり過ぎず、L玉中心で品質的には良好となりました。当JA大雲仙たまねぎ部会の部会長を務める南島原市南有馬町の林田文明さんは、超極早生種の「スーパーアップ」から「貴錦」「レクスター」など品種をリレーしながら70㌃を栽培しています。林田部会長は、「生産コストは上がり続けているが、今年産は北海道の不作を受けて、高単価が期待できるので寒い中でも収穫に力が入る」と意気込みを見せました。農家は、畑で収穫したタマネギを茎と根を切り、コンテナに入れて集荷場に持ち込みます。同市加津佐町にある当JAの加津佐特産センターでは、作業員8人で作業しています。2月15日までで1日あたり約7~8㌧の出荷がありました。持ち込んだタマネギを風乾庫で乾燥し、小型選果機を使い、規格ごとに計測し選別します。手作業で規格外を取り除き、根が残っているものは切りとり、仕分けたタマネギは階級ごとに箱詰めします。当センターは、「2月下旬からは数量も増えるので、大型選果機を使い風乾と選別を徹底し、品質の良いタマネギの出荷に努めていきたい」と話しています。階級ごとに箱詰めする選別作業する作業員風乾の確認をする作業員10月の長期高温および乾燥により焼   5

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