どの農家で協力して行っていて、収穫したダイコンは大きなラックに入れクローラーと呼ばれる機械で移動させます。「操作は楽しいですよ!」と話す田中さん。ダイコンを満載したラックを、畑から次々に運び出していました。収穫したダイコンは、すぐに島原地区営農センター内の大根選果場へ持ち込まれ選果が行われます。ダイコン栽培で一番難しいのは、「発芽」です。播種は9月から12月にかけて行いますが、最近は11~12月に雨が少なく乾燥することが多いため、土の水分量を保つために繊細な水管理が必要となります。そして、もう一つ重要なのが「温度管理」。今年は寒さが厳しかったため、少しずつ換気を行って気温に慣らしていきました。生育は順調ということで、大きくてきれいなダイコンが収穫されていました。一方スイートコーン畑でも、2月 9中旬に植えられた苗が5月下旬の収穫時期を前に順調に生長していました。イネ科のスイートコーンは上部が水稲のような穂になっていて、高さは人の背丈ほどまで大きくなります。気温の上昇とともに増えるアブラムシなどの害虫による被害を抑えるため、防除作業が重要となります。 「自分のなかでは、まだまだ年間のローテーションがうまく回っていないと感じています。さまざまな作物を栽培する中で、播種や収穫の時期を計算して最適化していきたいですね」と田中さん。毎年変わる気候に難しさを感じながらも、将来を見据えて前向きに取り組む姿が印象的でした。 「息子はまだ小さくて畑には来られませんが、トラクターなどの乗り物は大好きです。将来、農業をやりたいと思えるような姿を見せていけたらと思っています」。自然と向き合いながら、田中さんの挑戦は続きます。▲田中さん家族と一緒に収穫作業を行った農家の皆さん▲ダイコンの収穫作業▲クローラーでラックを運ぶ田中さん▲掘り取ったダイコンは運びやすいよう▲スイートコーンの穂5本ごとに並べられます▲スイートコーン畑
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