「天草」出荷スタート
2015-11-26

天草HP1819 当JA南みかん部会施設中晩柑研究会が栽培する施設中晩柑「天草」の選果が11月19日から始まりました。7月から出荷がスタートしたグリーンレモンは10月下旬に終了し「天草」がスタート。このあと「デコポン」、「せとか」、「津の輝」へとリレーします。平成27年産は、合計で208㌧(前年比109%)の出荷を計画しています。

 「天草」は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所(長崎県南島原市口之津町)で(清見×興津早生)×(ページ)を交雑して育成された品種です。外観が綺麗で、果肉はジューシー、上品な香りと食味が持ち味の高級果実です。主に都市部に向け、贈答用として出荷しています。化粧箱(1ケース2.5㌔)の他、「匠」(同1.5㌔)、家庭用に向く小玉(パック詰め)と、出荷方法にバリエーションを持たせたことで、消費者の幅が広がりました。

 今年産は15㌃で改植が行われたため出荷量は減少しますが、果実の肥大は良好で3L玉中心に仕上がっています。外観的には傷や腰高果も少なく果皮もなめらかで、糖度も前年を上回っています。デコポンは12月上旬、「せとか」「津の輝」は、来年2月上旬からの出荷になる見込みです。

 農家は収穫後、東部基幹営農センターに出荷します。センターでは、糖度、酸をセンサーで検査し、従業員が外観、色合い、キズの有無などを見ながら手作業で箱詰めし、関東、関西方面に向けて出荷します。センターは、「消費者へ自信を持って届けられるよう、農家は食味を重視し適期収穫に努めて欲しい」と話しています。