年末年始以降の低温がニラの生育に影響か
2021-02-02

年末年始以降、厳しい寒さが続いたことでニラの生育に影響が出始めているとして、深江地区営農センターでは、職員がハウスを巡回して生育を確認。肥培管理などについて農家の指導を続けています。

 ニラは1回植え付けると、株の状態が良ければ、同じ株で4回から5回刈り取ることが可能な野菜。管内では昨年6~7月に定植し株を養生。11月になると、揃いの良い新芽を出させるために、古い葉や茎を刈り取る全刈りと呼ばれる作業を行い収穫に備えました。全刈りから35日前後経過した12月上旬から1回目の刈り取りを始め、順調に出荷していました。

 年末年始から低温状態が長く続きニラの生育が鈍ったほか、ハウスによってはニラの葉が凍るなどの被害が出ました。南島原市深江町船川の北岡豊さん(57)は、「数年前の大雪の時にも凍るようなことはなかった。ハウス内にストーブを焚くなどの対策を行ったが凍ってしまった。自分の経験では初めてのことだった」と驚きを話しました。

 センターの杉岡弘規主任は、「特に夜温の低さが悪影響を及ぼした。今後も低温状態になる可能性があるので、天候に応じてハウス内の換気の時間を調節して欲しい。ニラの状態に応じて液肥の散布も検討してもらいたい」と話しました。北岡さんは、「まもなく2回目の刈り取りが始まるが、伸びが悪くMサイズ中心になりそう。センターの指導を元に肥培管理を徹底したい」と答えました。