1年の集大成 菊「立毛」品評会を開催
2018-12-05

吾妻地区営農センターと匠の菊生産組合は12月3日、雲仙市吾妻町などで菊の「立毛(たちげ)」品評会を行いました。年末年始用の出荷を前に品評会を行うことで、市場ニーズにマッチした菊の出荷につなげるとともに、個々の技術の研鑽と意識醸成につなげることが目的です。

 横田克彦組合長ら組合員さん9人がハウス5㌶で栽培し、来年3月までに出荷量450万本、販売高2億9千万円を計画しています。今年度産からは栽培面積が1㌶増えたこともあり、2019年度産ではさらに大台の3億円超えも視野に入れています。

 部会は出荷規格の統一などを目的として、月に一度の現地巡回と検討会を行うほか、毎週水曜日を共同出荷検査日として全員で目揃会いを開いています。検査日の前日には、生育調査も行っているということです。

 立毛品評会は年に一度、これらの集大成としてこの時期に開いています。雲仙市吾妻町、愛野町などにある組合員の圃場全てを巡回しました。ハウスの中では、12月中旬の出荷を控えた菊が蕾をふくらませようとしていました。島原振興局、同JA西部基幹営農センターの職員らが審査員となり、蕾の揃い、茎と葉を含めた全体の立ち姿と美しさ、背丈、栽培環境などについて審査しました。組合員さんも互いに確認し意見を交わしていました。審査の結果、1位に吉田良一さん、2位に大石建一さん、3位に田中幸夫さんが選ばれました。

 審査を行った同センターの職員は、「どのハウスも農家の努力を感じられ、甲乙つけがたい内容だった。正月用の出荷が間もなく始まるが、市場の要望に合った規格の品を出荷できるよう今後も努力して欲しい」と感想を話しました。