ドローンの試験散布を実施
2019-05-14

西部基幹営農センターは、雲仙市吾妻町のブロッコリーの圃場で無人航空機(ドローン)による、農薬の試験散布を行いました。適期防除や作業の省力化、効率化が求められる中、当JAはこれらの課題について、関係機関の協力を得ながら実証を進めます。

現在、ブロッコリーに対し空中散布できる農薬は登録されていませんが、登録に向けた動きが加速する中、登録後すぐに現場での対応ができるよう準備を進めているものです。センター、長崎県農産園芸課、同農林技術開発センター、島原振興局、JA全農ながさき、航空会社等が参加しました。

ドローンの試験区では、希釈倍数、使用量を変え、約3㍍の高さから薬剤を散布しました。同時に、現行の希釈倍率の薬剤を動力噴霧機で散布する試験も行い、散布前と散布後について薬効および薬害の発生などを検証しました。散布は、4月中に合計3回行いました。ドローン試験区のブロッコリーは、試験後は適切に処分しました。

 当JAは、「労働力の減少や少子高齢化などの問題が、農家の規模拡大に支障をきたしている。省力化による作業効率を高める中で、農家の負担軽減を図りたい」と話しています。