なんこうイチゴ部会34億円達成
2019-07-01

なんこういちご部会が2018年度産のイチゴの販売高で、目標としていた33億円を1億円超える34億円を初めて突破しました。出荷数量も1030万パック(1パック270g換算)と、目標の1000万パックを初めてクリアしました。

 今年度産から本格的に導入したイチゴ「恋みのり」が、出荷量、販売高に貢献しました。同部会は今年度、「恋みのり」の栽培面積を昨年度の15㌶から一気に40㌶まで拡大する計画です。導入3年目で、同部会全体78㌶の半分以上を占める面積となる予定です。

 同部会がある雲仙市国見町、瑞穗町、島原市有明町は、長崎県下のイチゴの出荷量の3分の1を出荷する産地です。「恋みのり」は、多収性、大玉、圃場の管理や出荷調整の手間がかからない、などといったメリットに期待し2017年、1.2㌶で試験的に栽培を始めた品種で、「大玉で秀品率が高く作業性に優れている」「パック詰めの時間が短縮した」「春先の繁忙期も夜遅くまで作業をする必要がない」などど、農家の間で評価を高めました。

 栽培面積、栽培者数が増える中、北部基幹営農センターは6月25日、雲仙市国見町内で「恋みのり」の栽培講習会を開き、農家ら200人が参加しました。センターが育苗後期から定植期、厳寒期の管理、病害虫対策などのポイントについて説明したあと、九州沖縄農業研究センターがイチゴの栽培技術と管理について講演しました。

 吉田修二部会長は、「「恋みのり」は大玉、省力、多収の期待出来る待望の新品種。当地区が一大産地となるためには、農家も勉強が必要。講習会で何らかのヒントをつかんで今後の糧にしてもらいたい」と部会員を奮起しました。nannkou