ハクサイ・レタスの栽培講習会を開催
2019-09-11

島原地区営農センターは9月4日、島原市内で令和元年度のハクサイ、レタスの栽培講習会を開きました。豊作傾向でありながら単価安に終わった前年度を反省し、生産コストの低減と収量アップ、選果選別の徹底による品質の向上に努める事などを申し合わせました。

 農家、島原振興局、関係市場、JAなど約100人が集まりました。JAは、2018年度産のハクサイ、レタスの販売について実績報告を行いました。一昨年の異常な高値に影響され他産地でも作付面積が増えたことや、業務用を中心に輸入量が増えたこともあり安値が続き、また年明け以降は数量も落ち着き単価も回復しましたが、高値販売には繋がらなかったと述べました。

 栽培期間を通して、暖冬で適度な降雨があったことで、秋冬作、春作ともに豊作となり、全体的な残量も多く販売に苦戦し、近年にない厳しい販売となりました。一方で、選果選別を徹底して出荷したことで、春先以降は市場の引き合いが強く単価が上昇したことも報告されました。

 今年度産の播種期、定植については、JA、JA全農ながさき、島原振興局、種苗会社、関係市場が講師を務め栽培の留意点などについて説明を行いました。農家の高齢化等による栽培面積の減少、収量減への対応策として、収穫が始まる来年2月中旬からは、農作業支援組織「農援隊」と、「収穫作業班」と呼ばれる従業員を派遣し、営農支援体制の充実強化を図るとしました。

 島原市白菜部会の森恵一部会長は、「昨年度は、数量は前年度をオーバーしたものの、厳しい販売環境となった。今日の講習会を実りあるものにし、今後も良品出荷に力を入れていこう」とあいさつしました。