「大雲仙とまと」前進化傾向で推移
2020-01-17

南部基幹営農センター管内で、昨年11月中旬から始まった冬春トマトは、暖冬が影響し昨年に比べ生育が前進化傾向で推移しています。出荷のピークは、レギュラー品、高糖度系とも3~5月になる見込みで、出荷が終了する6月末までに、2650㌧(前年比100.4%)を出荷する計画です。県下最大の産地として、高糖度トマトの「特ちゃん」「ハニーエイト」を中心にブランドトマトの栽培を推進しています。

 井口壽之部会長ら大雲仙トマト部会が『安全、安心、おいしいトマト作り』をスローガンに栽培を続けています。品種は、糖度重視の栽培方法に適した「ソプラノ」と、コクのある味が特長の「麗容」の2品種あります。計画では、出荷が本格化するのは2月上旬から中旬とされていましたが、年末年始も気温が下がらずトマトの生育を早めました。同センターは、「最も食味が良くなる3月~5月は、毎月500㌧から700㌧を出荷することになる」と予想しています。

 井口部会長は南島原市南有馬町内のハウス45㌃で、高糖度系を中心に栽培。「暖冬のため、病害虫の発生が心配されるので対策を怠らないようにしたい。長崎県特別栽培農産物としての誇りを持ち、出荷計画を達成できるよう頑張っていきたい」と話しました。

 センターの平真司課長は、「暖冬の影響は否めないが、今後は気温も低下してくる予想なので、徐々に落ち着いてくると思う。3月以降の出荷は、平年並みになることを期待している」と話しています。[