グリーンレモン好調
2014-10-06

当JA東部基幹営農センター管内で7月下旬から本格的に始まったグリーンレモンの出荷が好調です。「塩レモン」ブームも手伝い国産レモンが品薄状態の中、ノーワックス、減農薬のレモンは市場でも引っ張りだこの状態です。同センターは、「出荷量は昨年並みだが、価格では昨年を上回る」と話しています。

 小川敏則会長(62)ら、マルナン(○の中に南という文字)施設中晩柑研究会レモン分会の会員5人が、90㌃のハウスで栽培しています。小川会長が栽培を始めたのは20年前、面積は9㌃だった。燃料費をハウスミカンの2割程度で抑えることができることや、労力配分などを理由に7~8年前から、ハウスミカンから転換する農家が増えてきたことから研究会を発足しました。

 研究会は、市場情勢の報告、次週の出荷計画、栽培技術の向上などについて検討するため、2週間に1度、現地検討会や目揃い会を開いています。小川会長は、「少人数だが、JAと共に研鑽し合いながら、技術を高めている。今年は塩レモンブームで需要が多いが、よりよい物を出荷することにこだわっていきたい」と話しています。

 10月いっぱいまでに、約25㌧を関東方面に出荷する計画で、10月後半からは鮮度保持フィルム(Pプラス)製の袋に入れて保管し、年明けから出荷し国産の端境期に対応するといいます。

 センターは、「ミカンの樹が植え替え時期にきていたことも転換の一つのきっかけになったと思う。栽培技術も向上していて、今後も期待できる。農家の所得向上のため、努力していきたい」と話しました。