手作りの模型「戦艦大和」が完成(有明町の前田さん)
2014-07-24

島原市有明町大三東の農業、前田時則さん(62)が2年がかりで取り組んだ戦艦大和の模型が完成しました。設計書等はいっさい持たず、写真を見ながら想像を膨らませ、全て目分量で造りました。

「農作業は忙しいが、楽しみがあれば頑張れる」と前田さん。前田さんは、レタス2.5㌶、ダイコン1㌶の他、カボチャ、ブドウ、キーウィなどを栽培する専業農家。1年を通して農作業が途切れることはないといいます。もともと手先が器用で、コンクリートを使った模型や木のテーブル、椅子なども造ったことがあります。戦艦への挑戦は、孫に木製の戦闘機を造ってプレゼントし、喜ばれたことがきっかけでした。

 模型の大きさは、長さが110㌢、高さが75㌢。実際の模型に比べ長さは短いが、砲塔、機銃、搭載機などは全て搭載しているということです。自宅にある木材を切り出し、彫刻を繰り返しました。

凹凸や陰影を表現するため、焼いた釘を使って模様を付けた。気づけば2年が経過していました。

 「旅行で知覧特攻基地に行った時も、零戦よりも戦艦が気になった。大和を題材にした映画も何度も観た」と笑います。完成した模型は、特注したガラスケースに収め、JA島原雲仙有明支店などに展示する予定です。前田さんは、「いまは一段落したという安堵感で何も考えられないが、落ち着いたら次へ挑戦したい」と話しています。